レマン湖畔より

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zoom RSS 三度目の幸せな人生を築いていきます

<<   作成日時 : 2017/04/13 00:42   >>

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夫の元の同僚、マークさんは脳腫瘍の手術の後、話すのが困難になり、食事もすらすらと出来なくなりました。支えてきた奥さんのフランソワーズさんは運転をやめました。お二人のお住まいは、ベルン州の山奥と言う感じの所で、直線距離は大したことがないのでしょうが、電車を何度も乗り換えていくので、「ああ、遠いなあ」と、又、行く気がしません。

ピュイから見て、ローザンヌの向こう側、モルジュの上の方に次女のシルビアさんが住んでいます。「シルビアを訪ねるので、ご一緒に、お茶はいかが」とお誘いがありました。

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1971年、初めて、ウィンターツールで、マークさんとフランソワーズさんを訪ねた時、子供は4人、長男のマチアスさんは高校生でした。次に長女のシーナさん、次男のフェリックスさん、そして、末っ子がシルビアさんでした。

マチアスさんは、獣医になりましたが、交通事故で亡くなり、母親のフランソワーズさん、花畑で懸命に土をいじり、悲しみに耐えていました。

シーナさんに最後にお会いしたのが、大学生だったボーフレンドと両親を訪ねて来た時でした。その後、そのボーフレンドが出世、今は、何処かの州の主検事になっています。母親のフランソワーズさんが「シーナは、最高の主婦です」とよく話していました。働いている女性には出来ないボランティアをやっていました。今回、歩くのが困難な両親を運転して連れてきました。

フェリックスさんはコックさん。アレッポ出身のシリア女性と結婚しましたが、離婚。もう、娘は18歳、息子は16歳だそうです。

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シルビアさんは、感じがよいのです。母親のフランソワーズさんが「すらすらと行きすぎる」と言っていました。『車がほしい』と思っていると、ある老婦人が『車をもらって下さいな』と、『馬に乗りたい』と思っていると、『時間が無くて、乗れないので、乗って貰えば、ありがたい』という風にです。

大学では社会学を、卒業してすぐに、まず、インドへ。夫が丁度出張中だったので、二人でインドの共通の知り合いと会い、そして、シルビアさんは、ニュージーランドへと発って行きました。有機栽培をしている農場で、午前中働くと、食事つきで寝泊りが出来、馬に乗れる・・・というのです。シルビアさんは、お隣の家の男性と会い、馬で話がはずみ、恋に落ちて、スイスに恋人を連れてきました。「結婚したい」というのですが、母親が大反対、二人で我が家にも挨拶にきました。そのお相手、私にはどこが悪いのか分かりませんでした。結婚式には両親は欠席。二人で、ニュージーランドに帰って行きました。

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息子と娘が生まれ、辛い事があったらしく、幼い子供たちを連れて、スイスに帰り、まず、両親の家に落ち着きました。母親が正しかったのですね。両親の家に長くいるのは・・・と、ある村にアパートを探して移りました。何処からか、忘れましたが、新生活を始める資金をもらい、仕事を探し始めましたが、なかなか見つかりません。ある時、面接に行き、「ドイツ語、英語が出来ます」と言ったところ、本採用ではありませんが、助手に・・・と雇ってもらったそうです。そこは盲学校で、目の見えない子供たちの将来の仕事に、電話の交換手があり、外国語が必要なのだそうです。ここで、働いていた時、英国人の英語の先生が「私はもうすぐ定年になります。私の後はどう?」と。その為、特別講習に通い、先生の資格を取りました。現在、モルジュ地区の特殊教育者を管理する立場にあります。よくやりましたね。

こうやって、ハンディを持っている子供たちと関わっていた時、馬でハンディのある子供の特殊教育をしていたルネさんと知り合い結婚しました。砂利を取った後の土地、大きな穴ですね、に古びた事務所が建っていましたが、買い取り、二人で直して、住んでいました。私達が訪問した時、馬、羊、ガチョウがいました。

朝、ルネさんは動物にエサをやるのに早起きするのですが、アリスちゃんが起きて来た時、ルネさんはソファーに座って亡くなっていました。

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高速道路のモルジュ東を出ると、すぐ田舎道<写真上>。菜の花が咲いて、それは、それは美しく、ピュイからでは、こんなにすぐに田舎には行けません。

その家は、何と、目の前が広々として、庭には、チューリップ、モクレンなどが咲いています。<写真下>

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シルビアさんが迎えて下さいました。庭の続きは地下室になっていて、ジャム、ワインが置いてあり、「花崗岩なのよ。ワインにはぴったり」とシルビアさん。

階段を上ると、バルコニーがあり、そこからの眺めが抜群。庭の外は畑でその奥に、森と山が見えました。シルビアさんのパートナー、パトリックさん、マークさんとフランソワーズさん、シルビアさんのお姉さんのシーナさんにご挨拶。<バルコニーにあったチューリップ>

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マークさんは以前のままでしたが、フランソワーズさんが変わりました。でも、ご自分で編んだピンクのカーディガンに、花模様のブラウス、春らしくきれいにしていらっしゃいました。相変わらずのお洒落で、88歳だそうです。

「杖をついて、歩いているのよ。歩行器で買い物に行きます。便利ですよ。」

中に入りました。納屋だったそうです。改造した農家には、アパートが5軒あり、オーナーは3人で、シルビアさんとパトリックさんは2軒お持ちで、自分たちのと、後の1軒は貸しているそうです。テーブルがセットしてありました。ケーキ、コーヒー、紅茶、お水、ジュースをいただくことになりました。

シルビアさんの娘のアリスさん、パトリックさんの娘のアンさんも出てきて、ご挨拶。テーブルには、全部で、9人が座りました。<写真下・庭から見た風景>

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アリスさんは、もうすぐ20歳。きれいな子供でしたが、ますます美しくなり、シルビアさんよりも背が高くなりました。大学入学資格を取り、ジュネーブの産婆養成学校入学試験を受けるそうです。4カ月、ダブリンで英語を勉強、これから、ロンドンにも英語の勉強に行くそうです。

「ダブリンでも4カ月も・・・、滞在費と学費はどうしたの?」と私。

「父からの養育費を貯金しました。」

「こうやって、語学の勉強に使って・・・。ムダにしないで、偉いわね。ああ、そうそう。あの馬はどうしたの?それから、猫は?」

「馬は友達の家に預けました。家族、全員、馬に乗るのです。猫は、前の家に置いてきました。あの家は、母の知り合いに貸してあります。」

アリスさん、しっかりしていますね。

夫は椅子を移し、パトリックさんの娘さん、アンさんと話しに行きました。母親がベトナム人だそうで、ベトナム語が話せるそうです。顔は完全にアジア人です。建築設計士の見習いをしているそうです。皆さん、スイスドイツ語で話しているので、寂しそうでした。<写真下・井戸には水がありました。>

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パトリックさん、ご出身はどちら?」

「ノイシャテルですが、ローザンヌの大学で化学を勉強、仕事もこちらなので、ヴォー州人と自分では、思っています。」

「化学者にお会いしたのは、初めてです。どんなお仕事を?」

「インク製造会社に勤めていて、研究所で分子を操作しています。(50フラン札を出して)このインク、我が社で作ったのですよ。切手のインクも、外国紙幣のインクも我が社のものです。」

とても、感じのよい方です。シルビアさん、良かったですね。

これで、3度目。しっかりと、幸せな生活を築いていきます」とシルビアさん。

「本当に、いろいろな事がありましたね。」

シルビアさん50歳、パトリックさんは2歳上、子供たちも大きくなり、過去に、大変なことがあった後の新しい門出。でも、勇気がいります。こういう生き方もあるのですね。私には新鮮でした。

今回は、このご一家にまつわる今までの人生、夫と働いていた同僚などを想い出し、心が動きました。

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・オーストラリアの寿美子さん、コメント、ありがとうございました。嬉しかったです。


雪子


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